この記事では、
と疑問を抱える方の悩みを解決できる記事になっています。
特に、最近の新型コロナウイルスの影響で海外渡航や飛行機での移動が難しくなっている状況で、国内や近場でホテル滞在中心の旅行を楽しむのであれば、マリオットボンヴォイアメックスプレミアムの方が活躍の場が多そうです。
平常時ならば「欲しい特典があるかどうか」だけで考えればいいのですが、withコロナ時代のクレジットカード保有において真っ先に考えなければならないのは、「そもそも特典が使えるかどうか」です。
コロナ感染症の影響で旅行業界は大ダメージを受けており、旅行系クレジットカード、特にアメックス系のカードへの影響は大きくなっています。
特典は付いているが、外的要因でそもそも使えない(使いづらい)、使う回数が減った、ということになっているのです。
ANAアメックスが影響を受ける特典の代表例として、
- フライトボーナス+10%
- ANAグループでの利用でポイント1.5倍
などがあります。
一方で、マリオットアメックスプレミアムならANA便での決済をせずとも幅広い日常決済でポイントを貯めることができ、いざという時にはポイントをANAマイルに交換(最大1.25%)することも可能です。
さらに、国内旅行で恩恵を受けることのできるホテル滞在特典がメインであり、年会費の元を取れるかどうかは純粋に「自分が利用するかどうか」だけで考えることができるため使いやすいと言えます。
アメックスブランドは変えずに、できるだけ簡単に年会費の元が取れて、しかもアフターコロナを見据えていつでもエララインのマイルにポイント交換できるマリオットアメックスプレミアムは、カード年会費支払い前のタイミングでの見直しに最適です。
とはいえ、ANAアメックスのクレジットヒストリー(利用実績)で支払い遅延などがない限り、ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムへの乗り換えは非常にスムーズに進むことでしょう。
ただし、提携カードの「ANAアメックス」と提携カードの「マリオットアメックスプレミアム」ではお互いのカードに互換性がないため、引き継げる項目はほとんどありません。
特にポイントは引き継げず、カード番号などは全く別のものになってしまいます。
>>「マリオットアメックスプレミアム紹介プログラム入会特典の対象外者の条件」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>「マリオットアメックスプレミアム審査は土日祝もOK!WEB入会が最短入会のコツ!」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
- ANAアメックスからマリオットボンヴォイアメックスプレミアムへの乗り替え(切り替え)前の7つの注意点
- ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムへの乗り替えをオススメする人/しない人
- ANAアメックスvsマリオットアメックスプレミアム特典比較
- ANAアメックス&マリオットアメックスプレミアム2枚持ちは可能
- ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアム切り替え時の審査情報
- ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムへの乗り替え前の7つの注意点まとめ
ANAアメックスからマリオットボンヴォイアメックスプレミアムへの乗り替え(切り替え)前の7つの注意点
提携カードのANAアメックス(年会費7,700円)から提携カードのマリオットボンヴォイアメックスプレミアム(年会費49,500円)への乗り替え(切り替え)を行うときの7つの注意点を紹介します。
要約すると、
になります。
提携アメックスのクレジットカードである「ANAアメックス」と「マリオットアメックスプレミアム」はスペックが大きく変わり、また互換性がありません。
ですので、厳密に言えば、ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムへの「乗り替え」ではなく、新しいカードの発行という形になり、カード番号も変わってしまいます。
ただし、券面のMENBER SINCE(メンバーシンス)だけは引き継げます。
例えば、ANAアメックス(2019年入会)、マリオットアメックスプレミアム(2022年入会)の場合、後から入会したマリオットアメックスプレミアムのMENBER SINCEは「’19」になります。
>>「マリオットアメックスプレミアムを持つべき人と持つべきでない人の8つの条件」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>「マリオットアメックスプレミアムの再申し込み前に知るべき3つの注意点」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
1.ANAアメックスの解約はマリオットアメックスプレミアム入会後に行う
乗り替えを行い、最終的に、手元に残るのはマリオットアメックスプレミアム1枚だけ、という場合、どこかのタイミングでANAアメックスを解約することになります。
問題なのは、「ANAアメックスをいつ解約するか」ということです。
おすすめなのは、マリオットアメックスプレミアムの審査を通過し手元にカードが届いた後で、アメックスゴールドを解約することです。
言い方を変えるなら、ANAアメックスをを保有したままマリオットアメックスプレミアムの申し込みを行うことです。
なぜなら、
だからです。
ANAアメックスを保持したまま「既存アメックス会員」としてマリオットアメックスプレミアムに申し込みする方が、マリオットアメックスプレミアムの審査に通過する率が高くなります。
ANAアメックスの利用実績で支払い遅延などを起こしていなければ、高確率でマリオットアメックスプレミアムにも審査通過するはずです。
アメックスは、オンラインでのスピード審査を行なっています。
早ければ、マリオットアメックスプレミアムの申し込み時に30秒ほどで即時通過します。
また、次章でも解説しますが、結局はANAアメックスの残りの年会費は返金されないことになります。
なので、次年度の更新ギリギリで解約することにして、それまでは「ANAアメックス&マリオットアメックスプレミアム」の一時的な2枚持ちを楽しんだ方がお得かもしれません。
2.ANAアメックスの残りの年会費は返金されない
提携カードである「ANAアメックス」から、提携カードである「マリオットアメックスプレミアム」に乗り替えた場合、先に支払っている「ANAアメックス」の年会費は返金されません。
プロパーカードの場合、アップグレード(アメックスグリーン→アメックスゴールドなど)やダウングレードの年会費は月割りで計算されます。
しかし、今回のような「提携カード」から「提携カード」の乗り換えの場合、システムに互換性がないため、全く別のカードとして扱われます。
ですので、仮にANAアメックスの年会費を支払って1ヶ月しか経っていないとしても、残りの11ヶ月分の年会費は返金されないのです。
ちなみに、新しく入会するマリオットアメックスプレミアムの年会費については、ANAアメックスの継続や解約とは関係なく、マリオットアメックスプレミアムの入会から2ヶ月後に引き落としになります。
3.マリオットアメックスプレミアムに乗り換えることで年会費が高くなる
2枚のカードの乗り換えをためらう最大の要因は年会費が高くなることでしょう。
ANAアメックス保有の目的はANAマイルを貯めることにあるはずですので、多くの場合、「ポイント移行コース(年間参加費 6,600円 税込、2年目以降自動更新)に登録しているはずです。
ですので、結局は年会費14,300円(税込)になります。
ANAアメックス | ANAアメックスゴールド | マリオットボンヴォイアメックスプレミアム | |
年会費 | 7,700円 | 34,100円 | 49,500円 |
ポイント移行コース | 6,600円 | – | – |
合計年会費 | 14,300円 | 34,100円 | 49,500円 |
すると、マリオットアメックスプレミアムの年会費との差は35,200円です。
マリオットアメックスプレミアムはたった一つの特典で年会費の元を取れる
ANAアメックスの年会費に35,200円を上乗せしてまで、果たしてカードを乗り換える価値はあるのかを考えてみます。
まず、ANAアメックスゴールドの場合、
- ANAグループのご利用で通常の2倍のボーナスポイント加算
- 入会時、カードの継続時に2,000マイル
- 搭乗ボーナスマイル+25%
など、ANA航空券などの決済でマイルを貯めやすい仕組みがたくさんあります。
しかし、 カードの乗り換えを考えているのは「ANA便に乗る回数が減ったから」であるはずです。
ですので、ANA決済での特典を多くもらったところで、年会費分のパフォーマンスを発揮させられるかは疑問です。
一方で、マリオットアメックスプレミアムの場合、ANAに関係なく幅広い決済で最大1.25%のマイルを貯めることができます。
そして何と言っても目玉は、カードの継続で毎年もらえるマリオットボンヴォイのホテル「無料宿泊特典」です。
上手に使うことで、このたった一つの特典だけで年会費の元を取ることができます。
4.ANAアメックスのポイントはマリオットアメックスプレミアムに引き継げない
ANAアメックスとマリオットアメックスプレミアムのポイント制度は、
ANAアメックス | マリオットボンヴォイアメックスプレミアム | |
ポイント制度 | メンバーシップ・リワード・ポイント | マリオットボンヴォイのポイント(月1回自動交換) |
と、全く別物です。
そのため、
引き継ぐことはできません。
ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムに乗り換えるときには、ポイントの引き継ぎも統合はできないのです。
ですので、ANAアメックスに貯まっていた「メンバーシップ・リワード・ポイント」は、使い切ってしまうのがおすすめです。
「メンバーシップ・リワード・ポイント」の最も効率のいい使い方は、航空会社のマイル(ANAマイル)に交換することです。
5.マリオットアメックスプレミアム発行は「紹介プログラム」を利用する
マリオットアメックスプレミアムへの乗り替えには、お得な入会キャンペーン特典を利用しましょう。
マリオットアメックスプレミアムの新規発行は最もお得な入会キャンペーンである「紹介プログラム」を経由することです。
既存アメックス会員からの「紹介プログラム」を経由することでマリオットアメックスプレミアム入会後に最大39,000ポイントもらうことができます。
マリオットアメックスプレミアムの入会キャンペーンと紹介プログラム特典に関しては、
という点があります。
>>「マリオットアメックスプレミアム紹介プログラム入会特典の対象外者の条件」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
アメックスのクレジットカードの自分自身での紹介(自己紹介)でのポイントの二重取りはできない
まず、アメックスのクレジットカードの自分自身での紹介(自己紹介)でのポイントの二重取りは禁止されています。
アメックスの公式サイトでは下記のように記載があり、2018年1月より、ご自分でご自分を紹介する行為は禁止となっております。
既にアメリカン・エキスプレスのカードをお持ちの方が、本プログラムを利用してご自身を紹介される行為は禁止とさせていただきます。
違反行為が発見された場合には、ボーナスポイントの取り消し対象となります。
以前は、お友達紹介プログラムを利用した「自分紹介」でのポイント二重取り加算が行われていましたが、アメックスにより禁止行為として取り扱われることになりました。
2枚目のアメックスのカード入会でも紹介プログラム経由の入会ボーナス特典はもらえる
ただし、既にアメックスホルダーでも、別のアメックスホルダーからの紹介経由なら、紹介プログラム特典をもらえることになっています。
しかも、既にANAアメックスを持っていたとしても、新規でマリオットアメックスプレミアムに入会した場合、マリオットアメックスプレミアムの入会ボーナスをもらうことは可能です。
6.ANAマイルの口座(アカウント)は引き継げる
ANAアメックスのマイル交換先として使っていたANAマイレージクラブの会員番号は、マリオットアメックスプレミアムからのマイル交換先としてそのまま使うことができます。
7.マリオットアメックスプレミアムのデメリットも確認しておく
ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムに乗り換えるにはデメリットもあります。
ANAアメックスの
- 入会、カードの継続で1,000マイルをプレゼント
- ANA航空券や旅行商品など、ANAグループでのカード利用はポイント1.5倍
- フライトボーナスマイル+10%
などの特典が使えなくなります。
さらに、マリオットアメックスプレミアムのデメリットとして、年会費が高いことの他に、
- 家族カードには「ゴールドエリート」が付帯せずほとんど旨味がない
- 自動付帯の「ゴールドエリート」ではスイートルームへのアップグレードはほぼない
などが挙げられます。
ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムへの乗り替えをオススメする人/しない人
以下は、ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムへの切り替えをおすすめする人/しない人についてです。
ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムへの乗り替えをオススメする人
ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムへの乗り替えをおすすめする人は以下のような人です。
ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムへの乗り替えをオススメしない人
ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムへの乗り替え切り替えをおすすめしない人は以下のような人です。
ANAアメックスvsマリオットアメックスプレミアム特典比較
以下では、ANAアメックスとマリオットアメックスプレミアムの特典比較を簡単に行ってみたいと思います。
ANAアメックスvsマリオットアメックスプレミアムの比較一覧表
券面デザイン | ANAアメックス | マリオットボンヴォイアメックスプレミアム | |
基本スペックで比較 |
|||
発行会社 | アメリカン・エキスプレス | アメリカン・エキスプレス | |
プロパー/提携 | 提携カード | 提携カード | |
カードランク | 一般 | ゴールド | |
年会費 | 7,700円 | 49,500円 | |
家族会員カード | 2,750円 | 1枚目:年会費無料 2枚目以降24,750円(税込) |
|
ETCカード年会費 | 無料 | 無料 | |
ポイント | メンバーシップ・リワード・ポイント 100円につき1ポイント |
マリオットボンヴォイ・ポイント 100円につき3ポイント |
|
メンバーシップ・リワード・プラス | 3,300円/年 | なし | |
ANAマイル移行 | 6,600円/年 | 無料 | |
ANAマイル移行上限 | 上限なし | 上限なし | |
旅行付帯特典で比較 | |||
継続特典 | 入会・継続時に2,000ボーナスマイル | 無料宿泊特典 | |
上級会員資格 | × | ○(マリオットボンヴォイ「ゴールドエリート」) | |
プライオリティ・パス | × | × | |
空港ラウンジ | ○ | ○ | |
エアポート送迎 | ○ | ○ | |
空港パーキング | ○ | ○ | |
空港クローク | ○ | ○ | |
無料ポーター | ○ | ○ | |
手荷物無料宅配 | ○ | ○(空港からの宅配のみ) | |
保険、補償で比較 | |||
海外旅行傷害保険 | ○(利用付帯) | ○(利用付帯) | |
国内旅行傷害保険 | ○(利用付帯) | ○(利用付帯) | |
航空便遅延費用補償 | ○ | ○ | |
ショッピングプロテクション | ○ | ○ | |
オンラインプロテクション | ○ | ○ | |
キャンセルプロテクション | ○ | ○ | |
リターンプロテクション | ○ | ○ | |
スマートフォンプロテクション | × | ○ | |
盗難・紛失時の緊急再発行 | ○ | ○ | |
ショッピング、エンターテイメント特典で比較 | |||
京都特別観光ラウンジ | × | ○ | |
チケット・アクセス | ○ | ○ | |
ゴールド・ワインクラブ | × | ○ | |
アメリカン・エキスプレス・コネクト | ○ | ○ | |
Expedia 8%オフ |
○ | × |
マリオットアメックスプレミアムが旅行好きのメインカードになる11の理由
マリオットアメックスプレミアムは、あなたの旅行スタイルを強力にサポートしてくれます。
マリオットアメックスプレミアムをメインのクレジットカードカードに選ぶことで、
というメリットを得ることができます。
>>「マリオットアメックスプレミアムが旅行好きのメインカードになる11の理由」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ANAアメックス&マリオットアメックスプレミアム2枚持ちは可能
そもそも、ANAアメックス&マリオットアメックスプレミアムは2枚持ちが可能です。
ですので、高額な年会費事情さえクリアすることができれば、ANAアメックスを解約する必要はないのです。
ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアム切り替え時の審査情報
ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムへの切り替え時にも入会審査があります。
他のアメックスのクレジットカードや他社の審査と同じで、
- 過去の支払状況(クレジットヒストリー)
- 安定した収入の有無
などはしっかり審査をされます。
しかし、アメックスには、年収◯◯万円以上という明確な年収の基準はありません。
ですから、仮に高年収でなくても審査を通過することは十分可能です。
また、
- マリオットアメックスプレミアムの申込み時の入力画面では、収入欄は「年間所得(世帯年収)」で記入できる
という点も有利です。
最も重要なのは、ANAアメックスのクレジットヒストリー(支払い遅延など)がない場合、マリオットアメックスプレミアムの入会審査に通過する確率は非常に高いということです。
>>「マリオットアメックスプレミアム審査は土日祝もOK!WEB入会が最短入会のコツ!」についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムへの乗り替え前の7つの注意点まとめ
ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムへのスムーズに乗り替えるには、
という点に注意する必要があります。
提携アメックスのクレジットカードである「ANAアメックス」と「マリオットアメックスプレミアム」はスペックが大きく変わり、また互換性がありません。
ですので、厳密に言えば、ANAアメックスからマリオットアメックスプレミアムへの「乗り替え」ではなく、新しいカードの発行(切り替え)という形になり、カード番号も変わってしまいます。