バクー中心部、歴史と未来が交差するフレイムタワーのすぐ近くに位置するリッツ・カールトン バクー。
その中でも「カスピアン・スイート」は、静けさに包まれながら心まで整える“余白の旅”を叶えてくれる空間です。
豪奢でありながらも感性に訴えるような佇まいの中で、ただ泊まるだけではない、特別な体験を味わうことができます。
リッツ・カールトン バクー スイートルーム宿泊記|カスピ海を望む至高の静寂ステイ
カスピ海を望むバクーの極上ホテルで、193㎡の贅沢空間に包まれる体験とは?
朝食やバスルーム、クラブラウンジの詳細もレビュー付きでご紹介。
アクセスと立地|旧市街とカスピ海の狭間
ホテルはHeydar Aliyev Prospekti沿いにあり、旧市街「イチェリシェヘル」やカスピ海沿いの遊歩道へも徒歩数分でアクセスできます。
空港からはタクシーで約20分、料金は15〜20AZN(約1,000〜1,400円)ほどです。
立地の良さに加えて、客室からはカスピ海やフレイムタワーの夜景を望むことができます。
GoogleレビューやTripadvisorでは「市の中心にありながら、静かな港町のような雰囲気」と評価されています。
チェックインとホテルの印象
夜明け前、煌めく街の灯りに包まれながらホテルに到着すると、その静けさがすでに特別な時間の始まりを感じさせてくれました。
ロビーに足を踏み入れると、重厚な大理石の床、大きなシャンデリア、赤絨毯の階段、クラシカルな家具が並び、まるで美術館のような空間が広がります。
ビジネス・トラベラー誌でもその美しさが称賛されており、ドアマンの丁寧な所作とともに「チェックイン」というよりも「時間の切り替え」が始まる瞬間を感じさせてくれます。
スイートルームの全貌
部屋タイプと広さ
今回宿泊したのは「Ritz-Carlton Suite」。
その広さは193㎡と、バクー市内でも最大級のスイートとされています。
リビング、ベッドルーム、バスルームに加えて、カスピ海を望むバルコニーも備えています。
白と金を基調としたインテリアにはアゼルバイジャンの文化が随所に織り込まれ、格式高くも温かみを感じられる空間でした。
Tripadvisorのレビューでも、「キングベッドの寝心地の良さ」「広々としたバルコニーと香り豊かな空気」が評価されており、その快適さが伝わってきます。
リビング
リビングには、床から天井まで続くガラス窓があり、そこからは雄大なカスピ海が広がっています。
中央にある大理石のテーブル、淡い金色のアクセントが施されたソファが光を受けて凛とした存在感を放ちます。
ベッドルーム
キングサイズベッドには肌触りの良いリネンが敷かれ、柔らかな間接照明とともに、深い眠りへと誘います。
朝になると、海の光がカーテン越しに透けて、目覚めるたびに美しい余韻が残りました。
バスルーム
バスルームは大理石で整えられた広々とした空間で、まるで“旅の終着駅”のような雰囲気を醸し出しています。
キャンドルを灯せば、心身ともにゆるむような時間が流れていきます。
Diptyqueのアメニティや床暖房も完備されており、細部まで気配りの行き届いた設計でした。
サービス・おもてなし体験
宿泊中、スタッフの対応から「リッツ・カールトンらしさ」が随所に感じられました。
特に印象的だったのは、ある夜ベッドサイドにそっと置かれていた赤いバラと手書きのメッセージカード。
「明日もあなたにとって静かな贅沢が続きますように」と書かれていたその言葉に、心が温かくなりました。
スタッフ全員が紳士・淑女として丁寧に振る舞っており、「静けさを邪魔しない上質さ」を提供する姿勢に感動しました。
Tripadvisorでも「スタッフの対応が完璧」「リクエストへの対応が早い」といった高評価が多く見られます。
ルームサービスと朝食
ルームサービス
滞在中のある日、夕食に注文したのはインド風のバターカレーとナン、フライドポテト、チョコレートケーキ。
料金は50AZN(約3,500円)ほどで、手頃な価格帯でした。
味も申し分なく、部屋で過ごす静かなディナータイムにぴったりでした。
朝食
朝食はロビー階にある「Tribeca」レストランにて提供されます。
冷菜ビュッフェと、卵料理などの温かいメニューを注文形式で楽しむスタイルです。
ペイストリーやフルーツも上質で、静かな朝の時間にぴったりの落ち着いた雰囲気でした。
英語圏のレビューでは「種類は控えめだが質が高い」との声が多く、質重視の旅行者には満足度の高い内容だと感じました。
“泊まる”ではなく“心にもう一泊”する滞在
チェックアウトを終えたあとも、スイートルームで感じた静けさやカスピ海の風景が心に残り続けていました。リッツ・カールトン バクーをまた訪れたいと思った理由は、贅沢さそのものではなく、「心に響く余白」があるからです。
四季ごとに表情を変えるカスピ海の眺望、丁寧な接客、室内にまで感じられる美意識――それらが“滞在”という言葉以上の価値を与えてくれました。
Q&A
Q1. スイートルームの料金相場は?
→ 2025年6月時点で「Ritz-Carlton Suite」は193㎡で、1泊250〜300USDが標準とされています。時期や予約サイトによって変動があります。
Q2. どこで予約できますか?
→ Marriott公式サイト、Booking.com、Expediaなどで予約可能です。クラブラウンジアクセス付きプランもあります。
Q3. クラブラウンジはありますか?
→ 13階にClub Loungeがあり、朝食、軽食、カクテルタイム、専用コンシェルジュ、ミーティングルームが利用できます。
Q4. 他ホテルとの比較は?
→ フェアモント、JWマリオット、フォーシーズンズと比較すると、「部屋の広さ」「静けさ」「洗練されたインテリア」で優位性があると感じます。
Q5. 日本語を話すスタッフはいますか?
→ 日本語スタッフは常駐していませんが、英語、ロシア語、フランス語に対応したスタッフが丁寧に対応してくれます。
まとめ
「リッツ・カールトン バクー スイートルーム宿泊記」は、ただの高級ホテル体験にとどまらず、“心に残る静けさ”を体験できる貴重な滞在記です。
193㎡の広さ、大理石の質感、Diptyqueの香り、そしてカスピ海を望む眺望。
すべてが調和し、心をほどく時間がそこにありました。
“泊まる”を超えた体験を望むなら、ぜひこのホテルを選んでみてください。